【お水】について真剣に考えてみよう2017 ~RO水の事実~

      2017/07/20

水キャッチ

 

毎度!!
Webショップmai店長こと「俺」です。

WATER

先日、社内勉強会に参加したのですが、その内容が 変態すぎる ディープだったので、皆さまにもアブノーマルな知識をおすそ分けしようと思います。

では、あなたの時間を無駄にしないために、本記事で得られる学びをピックアップします。

 

チェック身近すぎて気づかない、水の不思議な性質

チェックミネラルウォーターと水道水の違い

チェック「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の違い

チェック原水表記の読み解き方

チェック知っておいた方が良いよ!! RO水(純水)の性質

 

 

水の不思議

 

世にも不思議な物質【水】

化学が苦手な方でも、水が水素と酸素の結合「H2O」であることは知ってますよね。こんにシンプルな化学式で表わせられる単純な物質が、とても奇妙な特性を持っています。

例えば、氷は水に浮く。

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「当たり前でしょ!」と言われそうですね……。

 

しかし一般的には、液体より個体の方が重くなり沈みます。
では、なぜ氷は水に浮くのか?

「凍るときに空気が含まれるんじゃない?」

ハズレです。

製氷皿に入れた水が氷ると、表面が盛り上がって大きくなっているのを見たことがありませんか? 今の冷蔵庫は自動で氷が出来ちゃうので、見たことが無い方もいるかもしれませんね。

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水は氷になると膨張します。そして、水は氷になっても重量は変わりません。

100gの水が氷になっても100gです。
しかし体積は異なります。
100㏄の水が氷になると109㏄です(おおよそ)

つまり、水と氷では重さの質が異なるのです。(同体積当たりの重さ)
コレを比重で表わすと 水:1 氷:0.92 となり、水の比重よりも軽くなるので氷は水に浮くことになります。

通常の物質ではこのような事はありません。そして、凝固するときに体積が増える物質は地球上にはないのです、水以外には。

 

次の不思議は水の沸点。

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水は100℃で沸騰することはご存知ですよね。そんなことは当たり前すぎて『ヘソで茶を沸かす』のも100℃です。しかし、100℃という沸点はとんでもなく高い沸点なのです。

 

分子式 分子量 沸点(℃) 常温状態
メタン CH4 16 -162 気体
水 H2O 18 100 液体
エタン C2H6 30 -89 気体
プロパン C3H8 44 -42 気体
ブタン C4H10 58 -1 気体
ペタン C5H12 72 36 液体
ヘキサン C6H14 86 69 液体
オクタン C8H18 114 126 液体

 

表の上から下に向かって分子式が増え、大きく複雑な構造の物質であることを意味します。
一般的に大きな物質(分子量)ほど沸点が高くなります。さらに大きさが近ければ、違う物質でも沸点は大体同じになるのですが、不思議なことに水だけは異なります。

水の沸点100℃に近いのは、オクタンの126℃ですが分子量(大きさ)では6.3倍ものひらきがあります。
水と大きさの近いメタンとでは、沸点の差が216℃も離れてしまうほどに、水の沸点の高さが際立っています。

 

最後の不思議。

※後述するRO水にもつながりますので良く理解しましょう。

水には、様々な物質を溶かしこむ性質があります。

 

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「水が?? 何でも溶かすのは王水でしょ!?」

※王水とは濃塩酸と濃硝酸の混合液

 

「金をも溶かす」で有名な王水ですが、溶けない物もあります。
そういった溶ける溶けないの相性がある中で水は、無機物も有機物も溶かすことの出来る数少ない溶媒です。
海の水は、地球上に存在するほぼすべての元素が溶け込んでいます。水に溶けないものは、油や一部の物質のみです。天然の水がミネラルの宝庫といわれる所以は、この溶かす力あってのことです。

ご存知の通り、生命の起源において超重要な役割を持つ水。
そこには、あらゆる物質を溶かす水ならではの不思議が大きくかかわっているのでしょう。

 

ミネラルウォーターと水道水の違い

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簡単に行ってしまうと蛇口をひねると出るのが水道水ですが、実際の製造基準はかなり異なっています。
しかし、『水の製造基準』と聞くと違和感を覚えますね……水って製造??

 

ミネラルウォーターと水道水の製造基準の違い

ミネラルウォータは食品衛生法、水道水は水道法に基づき規定する水質基準に適合することが必要です。

厚生労働省より

基準項目 ミネラルウォーター 水道水
殺菌・除菌しない 殺菌・除菌する
一般細菌 1mlの検水で形成される集落数が100以下
大腸菌 検出されないこと
アルミニウム 0.2㎎/ℓ以下
亜鉛 5㎎/ℓ以下 5㎎/ℓ以下 1㎎/ℓ以下
カドミウム 0.003㎎/ℓ以下 0.003㎎/ℓ以下 0.003㎎/ℓ以下
カルシウム
マグネシウム等
300㎎/ℓ以下
水銀 0.0005㎎/ℓ以下 0.0005㎎/ℓ以下 0.0005㎎/ℓ以下
セレン 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
0.3㎎/ℓ以下
1㎎/ℓ以下 1㎎/ℓ以下 1㎎/ℓ以下
ナトリウム 200㎎/ℓ以下
0.05㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
バリウム 1㎎/ℓ以下 1㎎/ℓ以下
ヒ素 0.05㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
マンガン 2㎎/ℓ以下 2㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下
六価クロム 0.05㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下
亜塩素酸 0.6㎎/ℓ以下
亜硝酸態窒素 0.04㎎/ℓ以下
陰イオン界面活性剤 0.2㎎/ℓ以下
塩化物イオン 200㎎/ℓ以下
塩素酸 0.6㎎/ℓ以下 0.6㎎/ℓ以下
ロホルム 0.06㎎/ℓ以下 0.06㎎/ℓ以下
クロロ酢酸 0.02㎎/ℓ以下
残留塩素 3㎎/ℓ以下
シアン(シアンイオン及び塩化シアン) 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
四塩化炭素 0.002㎎/ℓ以下 0.002㎎/ℓ以下
1,4-ジオキサン   0.04㎎/ℓ以下 0.05㎎/ℓ以下
ジクロロアセトニトリル 0.01㎎/ℓ以下
1,2 – ジクロロエタン 0.004㎎/ℓ以下
ジクロロメタン 0.02㎎/ℓ以下 0.02㎎/ℓ以下
ジクロロ酢酸 0.03㎎/ℓ以下
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン シス体とトランス体の和として 0.04㎎/ℓ以下 0.04㎎/ℓ以下
ジブロモクロロメタン 0.1㎎/ℓ以下 0.1㎎/ℓ以下
臭素酸 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
ジェオスミン 0.00001㎎/ℓ以下
蒸発残留物 500㎎/ℓ以下
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素 10㎎/ℓ以下 10㎎/ℓ以下 10㎎/ℓ以下
総トリハロメタン 0.1㎎/ℓ以下 0.1㎎/ℓ以下
テトラクロロエチレン 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
トリクロロエチレン 0.004㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
トリクロロ酢酸 0.03㎎/ℓ以下
トルエン 0.4㎎/ℓ以下
フェノール類 0.005㎎/ℓ以下
非イオン界面活性剤 0.02㎎/ℓ以下
フッ素 2㎎/ℓ以下 2㎎/ℓ以下 0.8㎎/ℓ以下
ブロモジクロロメタン 0.03㎎/ℓ以下 0.03㎎/ℓ以下
ブロモホルム 0.09㎎/ℓ以下 0.09㎎/ℓ以下
pH値 5.8以上8.6以下
ベンゼン 0.01㎎/ℓ以下 0.01㎎/ℓ以下
ホウ素 ホウ酸として 30㎎/ℓ以下 30㎎/ℓ以下 1㎎/ℓ以下
ホルムアルデヒド 0.08㎎/ℓ以下 0.08㎎/ℓ以下
2-メチルイソボルネオール 0.00001㎎/ℓ以下
有機物等(全有機炭素) 3㎎/ℓ以下 3㎎/ℓ以下
異常でない 異常でない
臭気 異常でない 異常でない
色度 5度以下 5度以下
濁度 2度以下 2度以下

※上記の通り『水質基準』という意味では、項目と下限値において水道水が最も厳しい基準に基づいています。

各地方自治体では地場の水道水のレベルを誇るために、水道水をペットボトルに詰めて配布・販売したりしています。では、これって何ウォーターと呼ばれるのでしょうか?

ミネラルウォーター?
蛇口ウォーター?
??ウォーター?

 

「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の違い

 

「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の違い、ってご存知ですか?

『ナチュラル』がついた方が、少し良さそうな印象を受けますよね~。
まずは、ヨーロッパのミネラルウォーター基準から見ていきましょう。

CODEX(国際食品規格委員会)等によるミネラルウォーター基準
※CODEX:国際食品規格の作成等を行っています。

品名 基準
ナチュラルミネラルウォーター 健康に公的な特性があることが科学的、医学的、または臨床学的に証明され公的機関によって審査と承認を得ていること
人体にとって安全な生菌が正常な範囲内で生きており、殺菌やミネラル分の添加、調整などあらゆる人為的な加工をしていないこと
水源があらゆる汚染から完全に隔離されている地下水であり、また水源の周辺の自然環境が保全されていること
地下の水源から直接採水され、添加物を加えず一切空気に触れることなくボトリングされていること
人体に有益なミネラル分を一定量保持していること
含有成分、温度、および他の性質が常に安定していることなど
スプリングウォーター 一ヶ所の地下の水源から直接採水され、添加物を加えることなくボトリングされていること
プロセスドウォーター 熱処理や濾過、ミネラルの添加など人的な加工を行った加工水

EU加盟国では「水源に一切手を加えない」と言うナチュラルミネラルウォーター規格の大前提があります。

「原水の汚染を防止するため、泉源地、採水地点の環境保全を含め衛生確保には十分配慮されなければならない」

ヨーロッパでは、採水地の周辺に工場やゴルフ場、農地、牧場などの建設が禁じられ、水質源が汚染されないように環境の保護に力を入れています。
これには大陸と言う概念が大きく影響しています。ヨーロッパでは、ひとつの河も複数の国をまたがる共有の自然資源ゆえに、その管理方法や考え方は日本と大きく異なります。

では、日本におけるミネラルウォーターの基準。

厚生労働省によるミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン

分類 品名 原水 処理方法
ナチュラルウォーター ナチュラルウォーター 特定水源より採水された地下水 濾過、沈殿及び加熱殺菌に限る
ナチュラルミネラルウォーター 特定水源より採水された地下水のうち、地下で滞留中又は移動中に無機塩類が溶解したもの(鉱水、鉱原水等)
ミネラルウォーター ミネラルウォーター ナチュラルミネラルウォーターの原水と同じ 濾過、及び沈殿及び加熱殺菌以外に次に掲げる処理を行ったもの(複数の原水の混合、ミネラル分の調整、ばっ気、オゾン殺菌、紫外線殺菌等
ボトルドウォーター ボトルドウォーターまたは飲料水 飲用適の水(純水、蒸留水、河川の表流水、水道水など) 処理方法の限定はナシ

※水道水をボトリングしたものは、ボトルドウォーターに分類されます

 

日本における「ミネラルウォーター」と「ナチュラルミネラルウォーター」の大きな違いは、人為操作の程度

 

「ナチュラルミネラルウォーター」は濾過と加熱殺菌のみ許され。
「ミネラルウォーター」は、上記に加え複数の原水の混合、ミネラル分の調整、ばっ気、オゾン殺菌、紫外線殺菌等が認められます。

  • 複数の原水の混合は言葉のとおり、2つ以上の原水を混ぜること。
  • ミネラル分の調整は、抜くことと足すこと(添加)。
  • ばっ気とは、水を空気にさらし酸素を供給することで水中の微生物有機物の分解を促進させる浄水処理の方法。
  • オゾン殺菌は、酸化力が強いオゾンガス(O3)を発生させて、水を殺菌(消毒)する方法。塩素と同等あるいはそれ以上の効果が期待されるが、高濃度ではヒトや動物へ影響するので、空気中でのオゾンの環境基準値は0.1ppmとされている。
  • 紫外線殺菌は、紫外線ランプの出す殺菌線が各種微生物、ウイルスのDNA・RNAに直接作用して死滅させる殺菌方法。(熱帯魚の水槽などでも使われる)

なおミネラル等を添加したものにあっては、製品に占める重量の割合の多いものから順に「塩化カルシウム」、「炭酸水素ナトリウム」または元素記号をもって記載されています。

 

日本の基準においては『ナチュラルミネラルウォーター』といえども、いわゆる天然の水とは異なります。
EU基準においては生菌が安全な範囲内で生きています
しかし日本では加熱殺菌または除菌が恒常的に行われており、生きた菌は生息してはいない水です
無機物とH2Oの集合が、日本におけるナチュラルミネラルウォーターといえます。コレに関しては良し悪しというよりも、『お水』に対する考え方の違いといえます。

EUではなるべく手を加えていない水を尊び、日本では潔癖な性格から殺菌・除菌を重んじる傾向です。

次は、殺菌方法による分類を見てみましょう。

 

殺菌・除菌方法によるミネラルウォーターの分類

分類 詳細
無殺菌ミネラルウォーター ヨーロッパ産の「ミネラルウォーター」あたるもの(すべてではない)
加熱処理を始めいかなる殺菌除菌処理も一切行われていない
地下水源から採水し、そのまま空気に触れることなく容器詰めする
フィルター除菌ミネラルウォーター 加熱などによる殺菌処理は行わないが、濾過フィルターによる除菌処理を行ったもの
有害な雑菌が除去され、しかも非加熱であるため、ミネラルが減少したり酸素や炭酸ガスが失われたりといった水ほんらいの成分が変化することなく、自然に近い味が味わえる
非加熱除菌ミネラルウォーター アメリカでもっとも一般的なも
加熱殺菌でもフィルター除菌でもなく、非加熱殺菌処理(オゾン殺菌や紫外線殺菌など)を行ったもの
非加熱であるため水本来の成分が保たれるが、安全性に疑問を抱く向きもある
加熱除菌ミネラルウォーター 日本のミネラルウォーターの多くが採用する方
食品衛生法にある「85℃で30分以上加熱するか、それと同等の熱量を加えたもの」という規定に従い、殺菌処理を行ったもの
病原菌に対する安全性は最も高いが、水本来の成分が変化する可能性がある

 

日本でもEU基準の「ナチュラルミネラルウォーター」は皆無ではないのですが、水資源に富んだ国とは思えないほどしか存在しません。日本の「ナチュラルミネラルウォーター」は、ほぼ全てが加熱殺菌処理が行われております。

水は自然からの賜物なのですが、実際のところは人を介して本来の姿とは異なる形で、我々の口へと運ばれているのです。もちろん人口が過密している都市部の水道事情においては、やむないことも十分理解するのですが……。

 

これも水の不思議ですね……。

 

 

原水表記の読み解き方

 

原水表記って、見たことあります?

ちなみに私個人は……。

ほとんど気にかけたことがありませんでした。

 

原水の表記種類。

名称 基準
鉱泉水 自噴する地下水のうち水温が25℃未満の地下水であり、かつ、溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
鉱水 ポンプ等により取水した地下水のうち溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水
温泉水 自噴する地下水のうち水温が25℃以上の地下水、又は、温泉法第2条に規定される溶存鉱物質等により特徴付けられる地下水のうち飲用適のもの
湧水 不圧(自由面)地下水、被圧地下水の区別によることなく、自噴している地下水
深井戸水 深井戸からポンプ等により取水した地下水
浅井戸水 浅井戸からポンプ等により取水した地下水
伏流水 上下を不透水層にはさまれた透水層が河川と交わるとき透水層内に生じる流水

 

意味が解りませんよね~。

 

図解してみましょう。

水源

 

鉱泉水と鉱水は、溶け込んでいる鉱物質(ミネラルなど)によって分類されますので、上記の図のどれでも当てはまります。(温泉水は25℃以上の基準)

ちなみに硬水と鉱水を混同しがちですが、コレは似ているようで異なります。

鉱水とはミネラルが含まれる水であり。
硬水とは含まれるミネラルの含有量による分類です。

 

一般的な総称とWHOによる硬水と軟水の基準値

一般的な総称 軟水 中硬水 硬水
硬度 0~100mg/l 未満 100mg以上~300mg/l 未満 300mg/l 以上
WHOによる分類 軟水 硬水
硬度 0~120mg/l 未満 120mg/l 以上

 

海外の水は硬水が多く、日本人の味覚には少々えぐみを感じることでしょう。
エビアン(フランス産)の硬度は304mg/lなので硬水になります。
逆に硬度がゼロになるといわゆる純水になります。

こだわりのパン屋さんになると、軟水はソフト系のパン硬水はハード系のパン、と使い分ける場面もあるようです。さらに小麦粉との相性を判断して、酸性の水、またはアルカリ性の水、と無限の組み合わせも可能です。

和食における三大出汁、かつお節・昆布・しいたけ。
出汁のうま味を引き出すのに向いているのは、軟水とされています。
紅茶やコーヒーになどのお茶に関しても、軟水が向いていると言われます。

では、なぜ硬水は出汁が出にくいの?

 

うぅ~ん??

 

なぜでしょう~??

 

では、すべての答えがつながるRO水について考えてみましょう。

 

知っておいた方が良いよ!! RO水(純水)の性質

 

先にも述べましたが、水というのはあらゆる物質を溶かす性質を持っています。
それが顕著に現れるのは、不純物を取り除いた水の姿【H2O】です。

主な性質は無味・無臭・無色、ものを溶かす力が強く、蒸発残留物が残りません。
これによって、純水は多くの場面で活躍します。

不純物の入った水を冷却水やボイラーなどに利用すると、不純物が析出して配管が詰まったり機器の故障や、機能が低下してしまいますが、純水であれば蒸発時の残留物は残りません。理科の実験で器材を洗うときに精製水(純水)を使った記憶がありませんか? あれは純水の溶かす力を利用して、器材の表面についている不純物を溶かして洗い流しているのです。

 

汚れを溶かして取り除く → 半導体など精密機器の洗浄など

成分を溶かす → 溶けた成分を抽出 → お茶の抽出など

 

様々な場面で、純水の溶かす力が利用されています。

逆を言えば、不純物(ミネラル)が多く含まれる硬水は、水【H2O】の特徴が薄れることになります。
だから、出汁をとるなら軟水が適していることにつながっていくのです。

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一見何も入っていないように見える水道水。
しかし目に見えないだけで、不純物はいっぱい溶け込んでいます。

純水の作り方は蒸留、イオン交換樹脂、電気再生式イオン交換、逆浸透膜などがあります。(水源は問いません)
ここで考えるRO水は逆浸透膜を利用した方法です。

RO(Reverse Osmosis)は、浸透圧とは逆の大きな圧力をかけることで「逆浸透」を起こさせる技術のことで、RO水はその逆浸透膜(RO膜)で作られた水のことです。水をRO膜に通すことで、水に含まれるさまざまな不純物を取り除くことができます。

 

ほほぅ~。

 

か・な・り、むずかしいですね~。

 

シンプルに図解してみましょう。(簡略イメージ図です)

 

ROフィルタ

 

すっごく細かいフィルターで、すっごい圧力をかけて、不純物を取り除く。
それがRO水です。

昨今は、ご家庭でもウォーターサーバーを気軽に設置できる時代ですから、皆さまもお水選びのリサーチはしたことがあるのではないでしょうか?
良識あるサイトなどはRO水のメリットと共に、デメリットも併せて伝えています。

 

あなたは【RO水のデメリット】を知ってますか??

 

まずはRO水のメリットから

浄化のレベルが非常に高い事。
汚れやウイルスはもちろんのこと、ダイオキシン、トリハロメタン、農薬や水銀、鉛といった重金属に加えて、環境ホルモンの様に有害な物質まで取り除きます。不純物という観点において非常に高いレベルで処理された水です。

 

RO水のデメリット

水に含まれるほぼ全ての物質が取り除かれたRO水。
味覚という観点においては……。無色透明・無味・無臭です。
味なんてものは一切感じることはないでしょう。もちろん味覚は千差万別ですが、日本の名水と呼ばれるお水と比べるとその差は歴然。
そこには水に含まれるカルシウム、マグネシウム、カリウムといった不純物があるからこそ生まれる味なのです。
コレは精製塩をイメージすると分かり易いです。精製塩では「しょっぱい」だけの味覚ですが、そこに『にがり』と呼ばれる不純物が含まれることで、塩の味に「奥行き」を持たせてくれるのです。

RO水を飲料用として販売するメーカーによっては、このデメリットを改善するために、わざわざミネラルを添加するところもあります。
しかし、あくまで人工的に添加したミネラルです。名水を真似るようにミネラルを調整したところで、自然が生んだ水に比べると味気なく感じることでしょう。

そして、忘れてはいけないことがもうひとつ。

 

RO水(純水)は、溶かす力が非常に強い。

 

これは、あなたの『お腹の中でも起こりうる』可能性が……?

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世間一般的な「純水が体内ミネラルを奪い去る」といった暴論ではありません。

だって……、
水があらゆる物質を溶かしてしまうのであれば、生命体それ自体が存在できなくなるわけで。

ではなぜ、人間は水を飲んでも溶けずに存在しているのか?

 

分かりますか??

 

それは、水に溶けない「油脂」を体内に作り出したからです。
油脂を作り出すことで生物は、水という物質を利用することが出来るのです。

人体は40~60兆個もの細胞で出来ているといわれています。その細胞を覆う細胞膜は、油脂と水で出来ています。
ですから、油を溶かすことができない水は、細胞自体を侵すことは無いようです。(一安心ですね)

でも、油脂で覆われた細胞では「人体が水を取り込めないのでは??」 と思っちゃいますよね?

そこは、細胞の内と外をつないでいる「アクアポリン」が重要な役割を持っています。
アクアポリンとは細胞膜に存在する細孔を持ったタンパク質であり、水分子のみを選択的に通過させることができるため、細胞への水の取り込みに大きく関係しています。

 

では、人体における水の通り道を考えてみましょう。

水の通り

①喉 → ②食道 → ③胃 → ④小腸 → ⑤大腸

摂取した水の大半が小腸および大腸で吸収され、毛細血管を通して血液と一緒に体中に供給されていきます。
吸収されなかった一部の水分は、便として排泄されます。

水は血液などとして、酸素を運んだり、老廃物を受け取りながら体中を巡ります。
必要に応じて細胞内へも、水は取り込まれていきます。
血液は腎臓でろ過されて、水分は再吸収または尿として排泄されます。

 

基本的に体内の水分はふたつに分類されます。

体重70Kgの男性の体液の内訳(おおよそ)

全水分量42ℓ 細胞外液14ℓ 血漿(血管内)2.8ℓ
間質液11.2ℓ
細胞内液28ℓ

細胞の外に存在する水分が全体の1/3で、細胞内に含まれる水分が2/3を占めています。

細胞膜は前述のとおり水分子を選択的に透過させ、かつ、細胞膜を介して物質交換を行っています。つまり選択できることによって、細胞内の水分は安定した成分を保つ可能性が考えられます。

 

細胞内液と細胞外液における代表的なイオン濃度

イオン 細胞内濃度 (mEq/L) 細胞外濃度 (mEq/L)
Na+ 15 140
K+ 140 4
Mg2+ 2 40
Ca2+ <0.0002 4
Cl 4 115
HCO3 10 24
HPO42- 35 1

 

細胞の内側とは異なり、細胞外に存在する水分は状況が少々異なりそうです。

繰り返しますが、RO水は不純物をほぼ含まない水です。
基本的にミネラルを持っていません。
つまり体内には、既存のミネラルしかない状況です。
限られた物質だけで、細胞外液の組成を構成する必要があります。

つまりそれって、

純水が体内に入ることによって「組成の濃度が薄められる」と、想定できませんか?
人体は基本的に、ミネラル(鉱物)を体外から取り入れます。
体内では生成できないとされています。

 

人間の体を構成する元素

元素名 含有比率
主要元素 酸素(O) 65%
炭素(C) 18%
水素(H) 10%
窒素(N) 3%
主要元素意外 ミネラル 4%

体の96%が主要元素で構成されミネラルはたった4%ですが、人体にとってこの4%がとても重要とされています。

代表的なミネラルは、カルシウム(Ca)・リン(P)・カリウム(K)・硫黄(S)・塩素(Cl)・ナトリウム(Na)・マグネシウム(Mg)などです。
ミネラルはビタミンと同様に少量ながらも重要な物質ですが、植物も動物もミネラルを自分で作ることはできないとされています。
植物は土壌のミネラルを吸収し、動物は植物や水などからミネラルを摂取します。

 

つまり。

 

RO水(純水)が体内に入るとき、既存のミネラルを溶かしてイオン化し、体に吸収可能な形状にすることは出来ることでしょう。

しかし、

 

体に対しては、あくまで【H2O】の供給のみ。

 

RO水が体に及ぼす影響に関しては、想像の域を出ないので割愛しますが、元々が飲用する目的ではなく工業目的だったことを考えると、あまり過信はしない方が良さそうです。

 

まとめ

 

まさかこんな 大作 迷作になるとは思っていなかったほどに【水】の深さを思い知りました。
実際まだまだ解明されていない部分も多く、一番身近でありながら、未知の領域を持っている不思議な物質です。

全てが解明されれば、お水選びももっと楽しくなることでしょう。
一方、企業はそれを逆手に「売り文句」も増えそうですが……。

もしもお水選びで悩むことがあるのなら、最終的に判断するのはご自身の『五感』に頼るべきだと思います。

見る情報と、聞く情報は精査する必要がありますが、実際に触れて、臭いをかいで、味を見て、体の反応を見る。
当たり前だけど【水】は頭で飲めません。
どんなに情報を仕入れても、【水】が体に合わなかったらそれまでです。

RO水だって飲んでみる価値はあります。

是非皆さまも、この機会に水について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

おしまい。

 

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研究者ではないですが、可能な限りご質問にはお応えいたします。
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