神戸製鋼のJIS法違反から見る、我々が向かうべき方向性。

   

こんにちは、Webショップmai店長こと『俺』です。

昨今のニュースで気になるコトがあったので、何となく店長が思うところをオフィシャルブログへUPしてみようかなと思った次第なのですが……。普段から時事ネタに飛びつくことは無いので、上手くまとまるか?という一抹の不安を残しているのです。このニュースは我々が身を置く業界だって学ぶことは大いにあります。

今、気になっているニュースとは『大手企業の不正発覚』。今年、2017年は日産自動車の検査不備、神戸製鋼の品質データ改ざん、スバルも検査不備、設立60年以上の日本が誇る大手企業が名を連ねてしまいました。しかも事実が明るみになるにつれて、これらの不正は数十年前から伝統的に行われてきていたという事実も分かってきています。なぜこのようなことが行われ続け、なぜ今になって発覚したのか?

一部報道などを見ると「検査員不足を補うために無資格検査が行われた」「世界一というスローガンのプレッシャーやノルマのためにデータを改ざん」などなど……。そこに『モラル』というブレーキが効かなかったのか?と言う疑問が残ります。モチロン企業で働く個々人には当然、不正を働きたいと思っている人は皆無だと思います。しかし、個人の集合である『法人』が持つ『モラル』は時と場合によって間違った決断をしてしまうのでしょう。商品や製品が進化し続けているように見えても、企業自体は劣化している可能性があるのではないか?

これは特定の企業に対して云々言いたいのではなく、創業者が掲げた思想や理念が抜け落ちてしまい目先の目標を達成するために手段を選ばず、効率重視、職人的な技術継承をおろそかにして管理職ばかりを重用してきたツケではないでしょうか?もしも不正現場に昔気質の職人がいたら、クビ覚悟で止めるような絵が浮かぶのは私だけでしょうか?もっともそんな気概の職人肌はクビになったり辞めていくことでしょう。そして職人の技術を機械に置き換え、効率重視のスリムな企業となっていくのでしょうが、それが細くとも筋肉質な企業なのか、ただのスリムでスマートな企業なのか? 今の日本はそれが問われているのではないでしょうか?

我々の業界でも同じような現象は起きています。

味噌・醤油・酢・酒をはじめとした日本の伝統的な『醗酵・醸造食品』。
古くは職人が命がけで醸していた世界。命がけと言うのは本当の話で、酒蔵の杜氏(とうじ:酒蔵の責任者)は自分の読みの甘さで仕込み樽をダメにした責を負い、自ら命を絶つこともありました。なぜなら、現代のように温度管理された環境が無かったため、一年に一度、総じて良い酒ができる冬の寒い時期にお酒を仕込んでいたのですが、それつまり一度の仕込みが一年の収入を左右することに他ならないわけですから、職人が命がけと言うのは当然の事実だったはずです。現代の温度管理された蔵なら年に数回仕込むことも可能です。昔に比べて酒蔵と杜氏が負うリスクはかなり低減されています。さらに醗酵・醸造に不安定な天然の菌ではなく、化学の進歩による純粋培養菌が登場することで安定した醗酵・醸造が見込めるようになりました。温度・湿度などデータ管理によって職人の技術力は昔ほど必要とされなくなります。はたしてこの現象は日本にとってイイことなのでしょうか?

ひと昔前に取り沙汰された食品偽装も同じことだと思います。
企業に理念があって、それが末端の社員まで行き届いていれば「食品偽装」なんて言葉が生まれることは無かったはずです。

職人、職人と小うるさいかもしれませんが、管理職と職人が一体化していない事こそが今の日本企業の弱体化に拍車をかけているのではないか? 私の中の管理職とは=目標に責任を持つ人、職人とは=仕事に責任を持つ人。昨今はAIに取って代わられる職業なんて情報が錯綜していたりしますが、管理職と職人のあり方にもう一度目を向けない限りAIで安易に効率化を図っていたのでは企業の未来は?? 件のように理念が抜け落ちてしまうように感じます。

以前ブログ内でオーガニックの記事を書いたことがありますが、日本におけるオーガニックの概念についても同じだと思います。「オーガニック」の本来持つ意味は「自然」への配慮であるにもかかわらず、日本における大半が持つ「オーガニック」の意味合いは「自(みずから)」のベネフィットとして捉えられています。過去記事はコチラより

私たちの業界は何を学びなにへ生かすのか?

何のために働いているのか?
何を実現したくて創業したのか?
お客様に何を提供してどうなって頂きたいのか?

いま一度、企業理念を再確認し『忘れてはいけないただ一つの軸の部分』それさえ共有されていれば企業は間違った方向へは行かないと感じます。少々、宗教臭がするかもしれないが、社員をおなじ思想のコピーロボットにしようと言うのではなく、社員個々の才能やスキルは枝葉に過ぎず、企業の軸の部分がしっかりと社員に共有されている状況が必要だと考えるのです。

今回のニュースは日本工業規格JISの不正でもありましたが、我々業界にも認証があり有機JAS認定と言うもがあります。弊社の卸事業部でも小分け業者として有機JAS認定の資格を取得しておりますが、取得までは決して楽なものではありません。年一回の立ち入り検査もあります。通年で保管義務のある書類もあります。書類や施設管理に不備があれば是正内容や書類の再提出。正直めんどうですよ。でもね。

ここでウソやズルをしちゃうと業界全体に影響があるのです。
せっかく2020年のオリンピック二へ向けて盛り上がり始めた「オーガニック」業界に水を差すのです。
ひいては日本の農業にとって良くないのです。

これは企業サイズが大きかろうが小さかろうが全く関係ないことで、理念の問題です。

 

「他者をしいたげてでも一番になる」なんて理念を持った企業は、ありませんよね。

だからこそ今回の老舗企業の不正は正直ショックでした。

 

どの企業もステキな『理念』をもった企業です。

 

是非、日本の誇れる企業の信頼回復へ新たな舵を切られることを切に願います。

 

 

Webショップmai店長の備忘録

参考資料:
http://www.kobelco.co.jp/
https://newsroom.nissan-global.com/
https://www.subaru.jp/

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