俺の雫(しずく)No.4 12月19日

      2017/03/14

orenosizuku

あの日仕込んだ醤油があんなことになるなんて、俺たちはまだ知らない

ナチュラル男子の「俺」「しょうゆ」をつくるノンフィクション。

 

前回まで

無事に仕込みを終えた、「俺の雫(しずく)」と「息子の雫(しずく)」。
「雫(しずく)」たちはこれから、徐々に醗酵し、成長していく。

その成長を、楽しみながら観察する「俺」だったのだが……。

 

 

 

2015年12月19日

 

 

息子の背中に漢(おとこ)を見る。

 

 

「息子」(5歳児)。

 

 

彼はこの4日間でひとまわり大きくなった。

 

 

急ごしらえで二本仕込みになった「息子の雫(しずく)」「俺の雫(しずく)」の影響である。

「息子の雫(しずく)」を自分で育てるという意識が芽生えたのだろう。

 

 

「俺」の子ども時代は「醤油」を育てることはなかった。

 

 

育てたと言えば、

学研の付録であった「生きた化石!! カブトエビ!!!」とか、
捕まえてきたオタマジャクシ、かたつむり、カブトムシなどなど。
子どもながら健気(けなげ)に世話をしたものだった。

生き物に対する「責任」が、子どもを成長させるのだろう。

 

あなたも少なからず、生き物を飼育した記憶があるのではないか?

 

子どもにとったら、興味の的であっても
世の母親にとったら「気持ちの悪い」生き物たち。

その「気持ち悪さ」を何とか許容して、子供の成長を見守っている母親。

母親こそが健気であり、子どもを通して一番成長している、とも言える。

 

 

 

「おかあさんに敬礼ッ!!」

 

 

 

 

話を「俺の雫(しずく)」にもどす。

 

息子は、幼稚園という荒波に揉まれつつも、帰ってくるなり醤油を混ぜる。
一心不乱に混ぜる。
帰宅後の手洗いも忘れて……。

混ぜるための道具は「めんぼう」(麺棒)

「めんぼう」はすでに程よい茶褐色へと色づきはじめている。
醤油が仕上がるころにはもう「めんぼう」とは呼べないだろう。

 

 

 

きっと「めんぼうさま」くらいの威厳を放っているに違いない。

 

 

 

 

息子は混ぜる。

 

 

「息子の雫(しずく)」 と 「俺の雫(しずく)」

 

 

その両方とも混ぜる。

 

 

……。

 

 

なにも問題はない。
彼の成長をほほえましく思うだけだ。

 

 

……。

 

 

出社前に見ると、醤油は三層に分離している。
帰宅すると醤油は混ぜられており、混然としている。

 

 

……。

 

 

言えるわけがない。
がんばっている息子に、言えるわけがない。

 

 

……。

 

 

 

頼むから「俺の雫(しずく)」は放って置いてくれないか?

 

 

 

 

そうです!

 

お気づきの通りです!!

 

「俺」も混ぜたいのだ!!!

 

天然菌自然栽培の醤油キットだぜ!

混ぜたいに決まっている!!

 

 

 

……。

 

 

 

なにか?
言いたいことでも?

 

「子どもっぽ~い」
「いい歳して、はずかしい~」

 

お好きなようにおっしゃってイイんですよ。

 

 

童心を忘れない漢(おとこ)

それが「俺」。

 

 

頼むから「俺の雫(しずく)」は放って置いてくれないか?

 

こんなこと、もちろん息子には言いませんよ。
言えるわけないじゃないですか~。

「こころ」の中を、少し文字にしただけですよ。
「俺」だって、曲がりなりにも「父親」ですよ。

 

 

 

大人ですから。

 

 

 

 

 

 

念(ねん)を送りました。

 

 

 

 

 

 

「飽きろ~。早いとこ飽きてしまえ~」

 

 

 

 

念もむなしく、息子は一週間にわたり1日1回、醤油を混ぜ続けるのだった。

 

俺の雫12-19

左が「俺の雫(しずく)」右が「息子の雫(しずく)」 仕込みより5日経過

 

上の写真は混ぜる前のもの。

三層に分かれているのがハッキリと見られる。

 

上から

大豆の層

 塩水の層

 小麦の層

 

仕込み初期段階では、これらの層を適度に混ぜることで醗酵を促す。

「俺」はまだ混ぜていないのだが、混ぜて少しすると「俺の雫(しずく)」は歌い始める。

 

 

 

醤油が「歌」?

 

 

 

 

生きてるんですよ「俺の雫(しずく)」

 

 

 

そして「俺の雫(しずく)」は歌いだす。

 

 

 

あなたも耳を澄ましてごらんなさい。

さあ、恥ずかしがらずに。

Close Your Eyes
(さあ、目を閉じて)

撹拌(かくはん)され混沌とした瓶の中から

DAIZU & MUGI & KO‐JI & ENSUI

カルテットが織りなすハーモニーが聞こえる。

混沌から秩序へと向かうOverture(序曲)が……。

 

 

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

 

♪ しーずーくーのーうーたーがー ♪

♪ きーこーえーてーくーるーよー ♪

 

「ぽこ ♪」

「ぽこ ♪」

「ぽこ ♪」

「ぽこ ♪」

「ポコポコ ♪ ポコポコ ♪」

「ぽこっ ♪」

「ぽこっ ♪」

「ぽこっ ♪」

 

♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

〜The froggy song〜version

 

 

さあ、すてきなハーモニーも聞けたところで予習・復習しておこう。

 


【醗酵熟成】

常温に置き、四季の温度変化の中で適宜、櫂入れ(撹拌すること)を行い醗酵熟成させます。

①仕込んで1週間:櫂入れ1日に1回

麹と塩水をなじませるためしっかり撹拌します。
この時期の撹拌を荒櫂(あらがい)と言い、原料と塩をよくなじませることで雑菌の増殖を阻害し、腐敗を防ぎます。
麹菌が生みだした酵素の働きで大豆と小麦が分解されていきます。

②1週間後から2カ月:櫂入れ3日に1回

仕込んで1~2ヶ月で乳酸菌が増殖して乳酸醗酵を行い、有機酸を生みます。
空気を与えすぎると醗酵を阻害するので混ぜ過ぎに注意です。

※醗酵が進むと気体が発生するため、それが抜けるようにしておいて下さい。


 

「俺の雫(しずく)」順調だぜ!!!

 

醗酵が進むと気体が発生する

 

これが「ぽこポコ」と音を出していたのだ。

 

 

つまり~。

 

 

「俺の雫(しずく)」はもうすでにお醤油みたいなもんですわ!! えへへ。

 

 

 

では、少しだけ味見してみましょう。

もしかしたらすでに「蔵の雫」並みのお味を、秘めているやもしれませぬ。

 

 

ふむふむ……。それでは、

ペロッと。

 

 

 

「しょっぱーい!!!!!!!」

 

 

 

う~ん。強いて言うなら

 

 

「フルーティーな高濃度食塩水」

 

 

ってとこでしょうか。

 

 

 

まだまだ「蔵の雫」の味とは、ほど遠い「俺の雫(しずく)」であった。

 

 

 

 

2015年も残すところあと少し

まさか年末年始を

一人ぽっちで過ごすなんて

俺はまだ知らない。

 

 

「俺の雫(しずく)」と同じ原料?(水以外) 美味さ太鼓判!!!

次号 俺の雫(しずく)1月13日

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