俺の雫(しずく)No.14 5月28日

      2017/03/14

蹂躙

「俺の雫(しずく)」の泡の声、諸行無常の響きあり。
「俺の雫(しずく)」の変遷は、因果応報、正に示さん。

ナチュラル男子の「俺」「しょうゆ」をつくるノンフィクション。

 

前回まで。

「白き者」こと「産膜酵母」。
「俺の雫(しずく)」と「産膜酵母」の、末永いお付き合いについて考察した、知的な「俺」。

しかし、2本立ての構成をすっかり忘れる「俺」。

次号
豪華!! 2本立て!!!

いたちごっこは、はじまったばかりだぜ!
産膜酵母(さんまくこうぼ)とは、なんぞや!!  の巻

失われた時を、取り戻せ!
「息子の雫(しずく)」は、今!?  の巻

次回も読んでほしいと思うあまり、大げさな次回予告をしてしまう。
そんな「B級ライター」ぶりは否めない。

今号は時折登場する「蔵の雫」についてフォーカスをあてる。

 

 

 

2016年5月28日

 

 

関東はすでに、30度を超える日が出てきている。
アジサイも少しずつ開花し始める。
季節は、間もなく梅雨。

 

 

「白き者」こと「産膜酵母(さんまくこうぼ)」も、少し落ち着き始めているようにみられる。

 

05.28-5

 

分離層を拡大して見ると、なんだか

「お醤油に近づいてきたなぁ~」

と、感慨深くなる。

 

05.28-6

「俺の雫(しずく)」の表面

 

適度に撹拌(かくはん)を行うことで、産膜酵母の発生を最小限に抑えられる。

醤油の表面には、諸味が見られる。
諸味は、醗酵してガス(二酸化炭素)を含んでいるので、液体や沈殿物よりも上層へと上がってくる。

産膜酵母が発生していないときの様子は、ほとんど「味噌」みたいなもんですわ。

撹拌ついでに、ついついペロッと味見するのだが……。

 

 

なんだか……。

 

 

イケないことをしている気分で……。

(仕込み量が少ないのに、チョイチョイ味見してるから、当然イケないこと)
(人の道は踏み外しておりません)

 

 

 

さーい・こー・でぃぇーす!!

\\(≧▽≦)//

 

 

 

 

その味を表現するのなら、

 

 

 

食べてはダメと諭されていた、禁断の果実。

その実は若さに溢れ、大半を青々しさが包んでいる。

口に含むと、爆発的に広がるサバンナの情景。

草原を駆けまわる「俺」。

それを追いかける、若きトムソンガゼルの群れ。

 

そして、

 

百獣の王「ラオイン」が、「俺」「ガゼル」を蹂躙(じゅうりん)していく味。

 

蹂躙

 

 

さすがはB級ライターの「俺」。
諸君にはこの感性は分かるまい。

 

「うん」。

 

意味不明なレベルだなコレは……。

誰にも分かって貰えないのは、幾分つらいので補足。

 

 

フルーティーな香りを残しつつも、徐々に旨味を備えてきている。
だが、最終的には塩分の主張が勝ってしまう。

 

 

つまり

 

 

まだまだ、「俺の雫(しずく)」は未熟モノってことですな。

 

 

 

 

さて、「俺の雫(しずく)」が目指しているのはコレ!!

 

 

「蔵の雫」(くらのしずく)

 

 

時折、記事中に出てきているので、すでにご存じの方もいることだろう。

 

 

「知ってるわよ!!」

 

 

なんて、言わないで……。

 

 

上司からの圧力を右から左へと受け流す漢、それが「俺」。

しかし、たまには商売の話をしないと「俺」の立つ瀬がない。
意外とプレッシャーに弱い漢、それも「俺」。

しばし、お付き合いを……。

 

 

 

 

 

栄醤油醸造(さかえじょうゆじょうぞう)

 

栄醤油-1

風格の屋号と、奇跡の相続人

 

 

創業寛政七年の醤油蔵。

寛政七年と言われても、ピンと来ないだろう。

 

1795年

 

そうです!

ご存知!!

長谷川 宣以(はせがわ のぶため)が、没した年です。

 

 

はせがわ のぶため って、だれ?」

 

 

おやおや。
コマッタちゃんですね~。

 

 

長谷川 宣以、またの名を鬼の平蔵(へいぞう)。

 

 

 

そうです!

 

 

「鬼平犯科帳」でおなじみ
火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)

 

長谷川平蔵 ですよ!!

 

※火付盗賊改方とは
江戸時代は、火付け(放火)・盗賊(押込み強盗)・賭博が重罪とされ、それらを取り締まっていた役職。

 

 

1795年、長谷川平蔵が亡き江戸の治安はどうなるのか?

そんな、江戸の不安はどこ吹く風。
遠江国(とおとうみのくに)横須賀藩の城下町に、奇跡が起きた。

今で言うところの、静岡県掛川市。

ココに栄醤油醸造は、礎石(そせき)を定めた。
(当時の屋号は「深谷醸造」だったとも)

 

 

「蔵の雫」は、この蔵によって醸(かも)される。

栄醤油_樽

 

伝統的な製法と木桶。

自然栽培原料と、自家採取された蔵に住む天然麹菌。

熟練した職人の手によって、丁寧にじっくりと熟成される。

熟成期間は1年半。

 

「1年半」

 

当たり前のように思われるかもしれないが、現代においては当たり前ではなくなってきている。

大きな工場においては、純粋培養菌を用いて期間を短縮している。
早いものなら、3ヶ月あれば醤油の完成だ。

※純粋培養菌については上記のリンクよりどうぞ

 


この栄醤油醸造に出合うまで、「蔵の雫」は数多(あまた)の蔵に製造を断られてきた。

 

 

理由は簡単。

 

 

意味不明なモノ(自然栽培・天然菌)を蔵に持ち込みたくない。

醤油蔵

 

 

当然の拒否反応である。
未知なるものによって、既存の醤油に何がしかの影響が出たとき、それは経営に直結するのだから。

そして栄醤油醸造でも本来、外部からの製造依頼を受けることはない。

 

時間をかけて、天然麹菌による醤油作りをお願いした。

 

以下は、栄醤油醸造の代表、深谷さんから頂いた言葉。

 

「杜氏や家族ともいろいろ相談しましたが、取り組むことにさせていただきます」

「ただし、自然栽培の原料は全て買い取らせてください」

「委託としてではなく、私たちの醤油として、職人のプライドに掛けて取り組みます!」

 

 

 

そして、

 

 

2008年、記念すべき長谷川平蔵の213回忌。

 

ついに完成した。

 

これは、いまだかつて誰もたどり着いたことの無い、

 

 

究極の醤油

 

 

それが

 

 

「蔵の雫」

 

 

 

 

 

 

次号


べらんめぇ!
「鬼平犯科帳」を知らないだと!?
ネットでググって、出直しな!!

 

池波正太郎先生に敬礼っ!!
(お言葉を拝借いたします)

 

 

ちかごろの日本は、何事にも「白」。

でなければ、「黒」である。

その中間の色合が、まったく消えてしまった。

その色合こそ、

「融通」

というものである。

 

 

 

ナチュラルライフのグレーゾーンに生息中。

「白」や「黒」では測りきれない漢、それが「俺」。

画一化された社会に、妄想のメスを入れる?  の巻

 

 

 

今号の主役! 「蔵の雫」!!

次号! 俺の雫(しずく)7月2日

楽しい「俺」のお仕事はこちらの記事から

 

 

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