俺の雫(しずく)No.12 4月4日

      2017/03/14

「俺の雫(しずく)」の泡の声、諸行無常の響きあり。
「俺の雫(しずく)」の変遷は、因果応報、正に示さん。

ナチュラル男子の「俺」「しょうゆ」をつくるノンフィクション。

 

前回まで。

「俺の雫(しずく)」は第一章を終えた。
多くの悲しみとともに、多くの学びがあった。

悲しみの最たるものは、「息子の雫(しずく)」爆破事件。

学びの最たるものは、「取説(取り扱い説明書)」の大切さ……。

 

新たなるサブタイトルの元、第二章が静かに幕を開けるのだった。

 

 

 

2016年4月4日

 

 

 

「俺の雫(しずく)」は、健やかに醗酵している……。

 

 

 

透き通るような、紫褐色
まさに「むらさき」と呼ぶにふさわしい

光に晒すと、キラキラと輝き
まるで「海の水面(みなも)」を思わせる

小皿へと醤油をリリースすると
あたり一面に芳醇な香りが解き放たれる

口に含むことさえ恐れ多いような
神々(こうごう)しさを纏った「俺の雫(しずく)」

 

※「むらさき」は「醤油」をあらわす、寿司屋が使う符丁(業界用語)。

 

 

……。

 

 

 

そんな夢を見る、「俺」。

 

 

 

ハイ。

 

……。

 

そうです。

 

 

 

まだ出来ていません……。

( ゜ ρ ゜ )ワォ!!

 

 

 

毎度おなじみの「妄想」です。

 

 

今の「俺の雫(しずく)」では「蔵の雫(しずく)」には遠く及ばない

「蔵の雫(しずく)」と比較するなら、「俺の雫(しずく)」は色付き塩水みたいなもんですわ。

 

 

 

 

「俺の雫(しずく)」は仕込みから3ヶ月を越えた。
この時期の櫂入れは、一週間に2回程。
「俺」と「息子」が、交代しながら混ぜる。

 

 

繰り返す漢(おとこ)「俺」。
しかし、あのような悲劇は二度と起こしてはならない。

 

取説を再確認しよう。

大事、だいじ!

 

仕込みから3カ月目以降:櫂入れ1週間に2回程度

乳酸醗酵により諸味が酸性に傾くと主醗酵酵母菌が増殖します。酵母はデンプンが分解されてできたブドウ糖でアルコール醗酵をし、さまざまな香りを造り出します。酵母菌の増殖には酸素が必要なので定期的な撹拌を忘れずにしましょう。

諸味の表面には産膜酵母という白い菌が、特に夏場にはよく生えることがあります。害はありませんが、お醤油の味や香りにはあまりよろしくないので、適宜撹拌を行い、増やさないようにしましょう。

 

うん、うん。

 

 

順調、順調!!

 

 

今のところ「俺の雫(しずく)」に異常は見られない……。

 

 

産膜酵母(さんまくこうぼ)と言う聞きなれないものに、若干の違和感を覚えたが、「俺の雫(しずく)」には

 

 

「かーん!」

 

 

「けーい!!」

 

 

 

「ないさぁ~~!!!」

 

※「関係ないさ~!」

 

 

……。

 

 

産膜酵母菌

※「俺の雫(しずく)」に現れた、産膜酵母とおぼしき「白き者」

 

 

「はぅぅぅうう。。。」

 

 

 

「あり、あり」

 

 

 

「関係大あり」

 

 

 

 

なんだか、それっぽいのが出た!!

 

 

 

 

そして、ひとつの疑問が浮かぶ……。

 

 

 

これ、本当に産膜酵母?

 

 

 

産膜酵母であれば、それほど恐れるものでは無い。

 

諸味の表面には産膜酵母という白い菌が、特に夏場にはよく生えることがあります。害はありませんが、お醤油の味や香りにはあまりよろしくないので、適宜撹拌を行い、増やさないようにしましょう。

 

要約すると、混ぜちゃえば良いようだ。

 

 

しかし、

 

「俺の雫(しずく)」に現れた、産膜酵母とおぼしき「白き者」
これが、産膜酵母という確信が持てない……。

 

取説もテキストだけで、写真などは一切添付されていない。

 

「白き者」 = 「産膜酵母」 なのだろうか?

 

「俺」は「白き者」を、混ぜてしまってもよいのだろうか……。

 

 

 

「う~~~ん」

(-_-)……。

 

 

 

よし!

明日、彼に聞くことにしよう。

※彼:商品開発担当、「俺」にお醤油キットをすすめてくれた知恵者(アラババ

 

 


 

翌日の会話

 

 

俺:「お醤油の表面にカビ?のようなものが生えたのですが……」

 

 

彼:「白かった?」

 

 

俺:「白くて、フワフワした綿のような感じでした」

 

 

彼:「それなら、産膜酵母で間違いないね」

彼:「増えないように、小まめに混ぜといてね!」

 

 

 

俺:「は! ハイっ!!」 (敬礼中)

 

 

 

助かった~。

「白き者」の正体が「産膜酵母」であったことに、ほっと胸をなでおろした「俺」。

 

早く仕事終わらせて、「白き者」を混ぜなくては。

 

「白き者」は、甚大な害を及ぼすことはない。
しかし、繁殖しすぎると醤油の風味を損なうことがあるそうだ。

 

彼には毎度、助けられる。

ぼちぼち、お礼でも差し上げねばな。

 

「俺の雫(しずく)」が完成した暁(あかつき)には、盛大な祝賀パーティーを催して彼を招待しようではないか。

 

俺の雫

※ひとり佇む「俺の雫(しずく)」 少しずつ大豆の形が無くなりつつある

 

 

この時俺は、「白き者」とは一期一会だと思っていた。

 

 

しかし「白き者」と、なが~いお付き合いになるとは……。

 

 

 

次号

豪華!! 2本立て!!!

 

いたちごっこは、はじまったばかりだぜ!

産膜酵母(さんまくこうぼ)とは、なんぞや!!  の巻

 

失われた時を、取り戻せ!

「息子の雫(しずく)」は、今!?  の巻

 

 

 

産膜酵母を乗り越えて、この醤油を目指せ!!

次号! 俺の雫(しずく)4月30日

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